こんな疑問を解決する記事を書きました。
結論から言うと、オーガニック食品自体が体に悪いわけではありません。
ただし「オーガニックだから安全」という考えには、注意が必要です。
なぜならオーガニック食品を食べる際も、一般の食材と同じように、正しい知識をもって食べる必要があるから。
具体的にどういうことなのかを、この記事で詳しくお伝えしていきます。

そんな自然派の良い面も悪い面も経験した私が、オーガニック食品に潜む危険性について実体験を交えてお話しますね。
この記事を読めばオーガニック食品に潜むリスクを正しく理解でき、より安全性の高い食品を選びやすくなります。
記事の前半では『オーガニックが体に悪いと言われる理由』、後半では『失敗しないオーガニック食品の選び方』についてお話していくので、ぜひ参考にしてみてください!
なお後半では品質管理が厳しいオーガニック宅配もご紹介しています。どんな食品を選べばいいのか不安に思う方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
そもそもオーガニック(有機)とは
オーガニック食品とは化学合成された農薬や肥料、遺伝子組換えなどの技術に頼らず、自然界の力で生産された食品のことです。
具体的には国が定めた『有機JAS規格』によって、栽培地や栽培方法などの細かな基準が厳格に決められています。
そして有機JAS規格をクリアした食品には、以下のような有機JASマークが付けられます。


このように何となく「自然っぽい」イメージのあるオーガニックは、実は国によって厳密に定義されています。
『オーガニック食品の具体的な定義』については、以下の記事で詳しくお伝えしているので、よければ参考にしてみてください!

オーガニックが体に悪いって本当?

結論から言うと、オーガニック食品自体が体に悪いわけではありません。
ただし「オーガニックだから安全」という考えには、注意が必要です。
なぜならオーガニック食品といえど、一般の食材と同じように、正しい知識をもって食べる必要があるから。
たとえばオーガニックのじゃがいもであっても、普通のじゃがいもと同じように芽には毒があるので、取り除かないといけません。
また「硝酸態窒素」と呼ばれる有害性のある成分は、オーガニックかどうかに限らず、肥料を与えすぎた野菜に蓄積されやすいです。
硝酸態窒素の含有量を見極めるのはむずかしいため、調理によってなるべく除去することも大切になってきます。

次の項では具体的な6つの注意点について詳しくお伝えしていくので、じっくり読み込んでみてください!
※ちなみに以下の記事では『オーガニック食品のメリット』について詳しくお話しているので、よければ参考にどうぞ。

オーガニックが体に悪いと言われる理由

オーガニックが体に悪いと言われる主な理由は、以下の6つです。
- 食材自体の天然毒素
- 硝酸態窒素の蓄積
- 重金属などの土壌汚染
- 天然農薬の使用
- 細菌・病原菌の汚染リスク
- 有機肥料の品質問題
いずれもオーガニック食品の安全性を確認する上で、知っておいたほうがいい知識です。
やや専門的な内容ですが、分かりやすく噛み砕いてお話しするので、ぜひ確認してみてください!
1:食材自体の天然毒素
食材自体の天然毒素は、オーガニック食品が体に悪いと言われる理由として挙げられます。
オーガニック食品に限らず、野菜や果物などの植物の中には外敵から身を守るために自ら毒を生成するモノもあるんです。
たとえばじゃがいもの芽に含まれるソラニンや、ビワの種子に含まれるシアン化合物などが天然毒素にあたります(※)。

フグの毒などもあるように、食べられる部分があるからといって、すべてが安全なわけではないんですね。
何かを食べるときに正しい知識を持つことが大切なのは、オーガニック食材も同様です。
じゃがいもなら必ず芽を取り、ビワなら種子は絶対に食べないなど、食材ごとの適切な食事方法を知るようにしましょう!
2:硝酸態窒素の蓄積
硝酸態窒素の蓄積も、オーガニック食品が体に悪いと言われる理由として挙げられます。
そしてもし人間が食事などにより硝酸態窒素を摂りすぎると、酸素運搬を妨げたり、発がん物質を生成したりするリスクがあると言われています(※)。
この硝酸態窒素は一般的には有機肥料よりも、即時に吸収されやすい化学肥料で育てた作物のほうに蓄積されやすいです(※)。
ただし有機肥料といえど過剰に使えば当然、硝酸態窒素が作物に蓄積されやすくなります。

しかも硝酸態窒素の蓄積量を自分で見極めるのは、とてもむずかしいです。
対策としては肥料の使用量が少なくて済む旬の野菜を選んだり、調理で硝酸態窒素を除去したりするなどの方法があります。
以下の記事では『自宅で硝酸態窒素を除去する方法』についてお伝えしているので、よければ参考にしてみてください!

3:重金属などの土壌汚染
重金属などの土壌中の汚染物質も、オーガニック食品が体に悪いと言われる理由です。
オーガニック食材に限らず、重金属などで汚染された土壌で育った農産物は、有害物質を吸収してしまう可能性があります。
実際に道路の近くにある土壌や植物は、車の排気ガスに含まれる鉛やカドミウムなどの重金属に汚染されやすいという報告もあるんです(※)。

しかも私たち自身で食材に重金属が含まれていないかを確認するのは、極めて困難です。
対策としては品質基準の厳しい業者を選ぶことや、野菜をしっかり洗浄・調理することなどが挙げられます。
また「デトックス」などを通じて、体内に取り込んでしまった有害物質の排出を行うのも大切です。
以下の記事では『重金属のデトックスにおすすめの食べ物』についてお伝えしているので、よければ参考にしてみてください!

※参考
CiNii・道路周辺の土壌及び植物の鉛, 亜鉛, カドミウムによる汚染
厚生労働省・食品別の規格基準について
4:天然農薬の使用
天然農薬の使用は、オーガニック食品が体に悪いと言われる理由のひとつです。
オーガニック食品では化学合成された農薬の使用が禁止されている一方、天然由来の農薬については一部使用が許可されています。

たとえば『ピレトラム』は除虫菊(シロバナムシヨケギク)という菊から得られる天然の殺虫成分で、オーガニック食品にも使用が許されています(※)。
ピレトラムは急性毒性が比較的低い一方で、飲み込んだ際の有害性や、皮膚や目への刺激性も報告されています(※)。
このように天然農薬でも毒性はあるので注意が必要です。
対策としてはオーガニックの野菜・果物であっても、調理する前にきちんと洗ったり、下処理を行ったりすることが大切になってきます。
以下の記事では『野菜の農薬を除去する方法』についてお伝えしているので、よければ目を通してみてください!

※参考
農林水産省・有機JAS規格
厚生労働省・安全データシート
5:細菌・病原菌の汚染リスク
細菌・病原菌の汚染リスクも、オーガニック食品が体に悪いと言われる理由として挙げられます。
たとえばオーガニック食品は殺菌剤や保存料などを極力使わないため、衛生管理が不十分な場合に病原菌が発生するリスクがあるんです。
またオーガニック農産物に使われる有機肥料は、発酵が不十分な場合に、細菌や病原菌が発生する可能性もあります。

ちなみに有機JAS規格では、肥料の適切な発酵により病原菌対策を行うことが推奨されていますが、明確な数値基準などは定められていません(※)。
有機肥料の病原菌対策は、農家の方の自主的な管理に任せているというのが現状なんですね。
いずれはより厳格な基準が定められるかもしれませんが、現状はそこまで管理されていないので、口にする私たち自身が気をつけないといけないところ。
対策としては信頼できる業者を選ぶことや、食べる前に食材をきちんと洗浄・調理することなどが大切です。
※参考
CNN・大腸菌の集団食中毒で1人死亡、有機栽培のニンジンが関係
農林水産省・有機農産物のJAS資材評価手順書
6:有機肥料の品質問題
有機肥料の品質問題も、オーガニック食品が体に悪いと言われる理由のひとつです。
具体的に言うとオーガニック食品には、化学肥料の代わりに「家畜の糞尿」を発酵させた堆肥などの有機質肥料が使用されます。
この家畜の糞尿について、実は日本の畜産農家では飼料の多くに遺伝子組換え原料が使われています(※)。
そのため「遺伝子組換えのエサを食べた家畜の糞尿を肥料にすると、畑に遺伝子組換え物質が混入するのではないか」という不安の声が挙がっているんです。
ただし現時点では「遺伝子組換飼料を食べた家畜の糞便に、遺伝子組換えDNAは検出されない」という研究報告がされています(※)。

ここではひとまず上記のような声もあるということを知っておきましょう。
※参考
農林水産省・遺伝子組換え農作物をめぐる国内外の状況
Frontiers Media・Giraldo.PAほか,2019,『Safety Assessment of Genetically Modified Feed: Is There Any Difference From Food?』
失敗しないオーガニック食品の選び方3つ

ここでは失敗しないオーガニック食品の選び方として、以下の3つをご紹介していきます。
- 有機JASマークを確認する
- 品質管理の厳しい業者を選ぶ
- 原材料欄をチェックする
このような点に注目して選んでおけば、より安全性の高いオーガニック食品に出会いやすくなります。
それぞれについて、以下から詳しく見ていきましょう!
1:有機JASマークを確認する
失敗しないオーガニック食品の選び方として、有機JASマークを確認することが挙げられます。
有機JASマークは『有機JAS規格』という国が定めた厳しい基準をクリアした食品にのみ、表示できるマークです。
たとえば栽培地の環境や栽培方法、加工や流通の工程にも厳しい基準があります。

このようなことから有機JASマークは、安全性の高い食品を選ぶ際のひとつの大きな目印となります!
2:品質基準の厳しい業者を選ぶ
品質基準の厳しい業者を選ぶことも、安全性の高いオーガニック食品を見極めるコツです。
実際、信頼できる食品メーカーは独自の品質基準や衛生管理体制を整え、公式サイトなどで公開していることが多くあります。
たとえば衛生管理の基準や、トレーサビリティなどが公開されていることもあるので、気になる業者があればぜひチェックしてみてください。
このように業者の品質基準をチェックして、信頼できるところを利用するのも、オーガニック食品選びに失敗しないコツになります。
なお後ほど『品質基準が厳しいオーガニック宅配』についてもご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください!
3:原材料欄をチェックする
失敗しないオーガニック食品の選び方として、原材料欄をチェックすることも挙げられます。
オーガニック食品は無添加と思われがちですが、実は一部の添加物は使用が許可されています(農林水産省・有機JAS規格)。
そのため添加物をできるだけ避けたい方は、オーガニック食品を選ぶ際に原材料欄を確認するといいでしょう。
食品パッケージの原材料欄は、法律によって添加物の表示ルールが厳密に定められています。
なので実際にどんな添加物が使われているかを知るには、原材料欄をチェックするのが一番です。

ただし表示免除の添加物もあるので、詳しくは添加物の表示ルールをチェックしてみてください。
なお「どんな添加物を避ければいいのか分からない」という方は、以下の記事で『避けたい危険な添加物』についてお伝えしているので参考にどうぞ!

品質基準の厳しいオーガニック宅配3選
ここではオーガニック食品をより安心して取り入れたい方に向けて、品質基準が厳しいオーガニック宅配をご紹介していきます。
今回は以下の3つに厳選しました。
いずれも食材の品質基準が厳しく、使い勝手もよいサービスなので、ぜひチェックしてみてください!
なお以下の記事では6社のオーガニック野菜を比較してご紹介しているので、参考にどうぞ。

1:オイシックス

オーガニック食材を使ったミールキットを利用したいなら、オイシックスがおすすめです。
オイシックスの野菜は有機栽培、または通常の5割以下の農薬・化学肥料で生産されています。
そしてミールキットにはそんな有機・低農薬の野菜を5種類以上使ったメニューが豊富にあるんです。
ちなみにミールキットとは食材とレシピがセットになった料理キットのことで、最短10分で主菜と副菜の2品を完成できます。

実際私もオイシックスを利用したところ、簡単な手順で彩り豊かな美味しいおかずが完成したことに、とても感動しました。
またオイシックスは『Oisix安全基準』という独自の厳しい基準を作って、食材の品質を徹底管理しています。
衛生面でも雑菌を「つけない、増やさない」をモットーに、ゴム手袋や三角巾の着用はもちろん、収穫から配送までの温度管理も徹底。
さらに生鮮食品から加工食品、調味料、お菓子、飲料まで、スーパー並に品揃えがいいので買い物にも便利です。
オイシックスには送料無料&約70%オフのお得なお試しセットがあるので、気になる方は以下から公式サイトを見てみてください!
2:ドットミィ

ドットミィは食べチョクが運営する産地直送の国産食材を扱う宅配サービスです。
全国各地の農家で育てられた旬の野菜や果物が、収穫から最短2日で届くので、鮮度も抜群。
農薬・化学肥料の使用を節減または管理された農産物のみを扱うなど、食の安全にも配慮しています。

実際に私もドットミィを利用してみたところ、食材の味はもちろん、見た目や触れたときの感触からも鮮度が伝わってきて感動しました。
また農産物以外にも、各地の牧場や漁場から届く畜産品や水産品、こだわりの調味料なども充実しています。
さらに販売ページには生産者が顔写真付きで掲載されていて、商品へのこだわりなども詳しく書かれているんです。
どんな人がどんな思いで作っているのかが分かるので、安心感がありますよ。
ドットミィには送料無料&30%オフのお得な初回セットもあるので、気になる方は以下から公式サイトを見てみてください!

3:ビオマルシェ

100%有機野菜の宅配なら、ビオマルシェがいいです。
ビオマルシェの野菜はすべて『有機JAS認証』を取得した、本物のオーガニック野菜となっています。
国の厳しい審査をクリアした野菜しか扱っていないので、安心して利用しやすいです。

有機野菜を使った簡単なレシピもたくさん紹介されていて、私はビオマルシェを利用したことで野菜料理のレパートリーが増えました。
またビオマルシェは野菜以外にも果物や、肉・魚・卵などの畜産品や水産品、豆腐・納豆など加工食品、調味料、米、飲料など、様々なオーガニック食品を扱っています。
近場では手に入らないオーガニック食品もビオマルシェなら取り寄せできるので、オーガニック生活を送りたい方にぴったりです。
ビオマルシェには約46%オフのお得なお試しセットもあるので、気になる方は以下から公式サイトに進んでみてください!

まとめ:正しい知識を身につけて、オーガニックを楽しもう!
上記でお伝えしたとおり、オーガニック生活を送る際は食材に関する基本知識と、信頼性の高い業者選びが大切です。
最後にもう一度内容を確認しましょう!
1. オーガニックは体に悪いのか?
→オーガニック食品自体が体に悪いわけではないが、「オーガニックだから安全」という考えには注意が必要
2. オーガニックが危険と言われる理由
・天然農薬の使用
・有機肥料の品質問題
・有機野菜の硝酸態窒素
・有機野菜の天然毒素
・細菌や病原菌の汚染リスク
・重金属などの土壌中の汚染物質
3. 安全なオーガニック食品の選び方
・有機JASマークを確認する
・品質基準の厳しい業者を選ぶ
・原材料欄をチェックする
今回はやや専門的な内容も多かったので、「結局、何を信じればいいんだろう」と思った方もいるかもしれません。
大切なのは「自分が口にする食べ物がどんな風に作られているのか」をできるだけ正確に理解し、信頼できる業者を選ぶことです。
上記の内容をざっくりでもいいので頭に入れておけば、より安全で豊かなオーガニック生活を送りやすくなるので、ぜひ何度も読んでみてください。

またすでにご紹介したようにオーガニック生活を送る際は、品質基準の厳しい業者を利用するのもオススメです。
たとえばオイシックスは独自の安全基準によって農薬や添加物の使用を厳しく制限しており、衛生管理も徹底しています。
品揃えもスーパー並によく、ミールキットなどの時短おかずも豊富なので、買い物・料理にもとても便利です。
オイシックスには送料無料&約70%オフのお得なお試しセットがあるので、興味のある方は以下から公式サイトを見てみてください!


